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緑茶成分「テアニン」、ストレス軽減に新しい効果を確認
名古屋大学 大学院環境学研究科 助教授 大平英樹氏との共同研究

2005年05月26日

太陽化学株式会社(三重県四日市市:社長 山崎長宏)は、お茶に多く含まれるアミノ酸であるテアニンの抗ストレス作用について健常ボランティアを対象に確認しました。
今回は、人為的に被験者にストレス負荷をかけ、そのストレスに対してテアニンがどのように作用するかを調べました。その結果、テアニンを摂取することによりストレスに対する抵抗性を得る可能性が示唆されました。
この研究は、名古屋大学 大学院環境学研究科 大平英樹氏との共同で行われ、5月28日(土)、第23回日本生理心理学会大会(会場:愛知学院大学)で発表します。

現代社会はストレス社会と呼ばれ、人間関係や仕事など多くの心理的ストレスに満ち溢れ、我々はその社会の中で生活しています。近年リラックスを目的とした香料、音楽、映像などが市場に多く出回っていることからも人々が癒しを求めているといえます。このような社会的な背景を考えれば、抗ストレス素材の要求度は高いと考えています。

太陽化学は、L-テアニンのリラックス作用に関して、人の安静時における各種反応について評価しています。しかし、ストレスが社会問題として深刻化している中、ストレス負荷における状況での抗ストレス作用が求められています。
本研究では、テアニンが、実験的に負荷した心理的ストレスにおいて低減効果があるか検討いたしました。

【実験方法】
健常男性12名にテアニン200mg溶解水を服用させ、急性ストレス課題として広く用いられている暗算課題*1により被験者にストレス負荷を与えました。実験スケジュールは、プラセボ条件(水のみ)、テアニン服用のクロスオーバースケジュールで実施し、効果の確認は次の3手法を用いました。実験手続きは、安静20分、ストレス負荷20分、安静10分、安静10分で行ないました。

●ストレスに対する主観的内省評価
●近年ヒトの心理的な快適感やストレス感に敏感に反応するといわれ、簡便に採取可能
な唾液に含まれるストレスの指標である分泌型免疫グロブリンA(sIgA)*2
●従来から用いられてきた自律神経系の指標である心拍数

*1:パソコン画面に一定間隔で提示された一桁数字を連続加算し、パソコン0~9のキー押しで下1桁のみ回答を求めた。
*2:sIgAは本来感染などの予防にかかわる生体防御因子です。唾液中のsIgAはストレス負荷がかかると、その量が増加することが知られています。
*3:服用条件はストレス課題開始20分前にテアニン摂取。

実験の結果よりL-テアニンを服用した際にプラセボ服用に比べて有意に心拍数、唾液中免疫グリブリンA、主観的ストレス感の増加の抑制が観察されました。

ストレスは、心不全、脳卒中、うつ、不眠などの様々な疾病を引き起こす原因の一つであるといわれています。このようなことから、テアニンは疾患のリスクを低減するのではないかと期待されます。

昔から「緑茶を飲むとホッとする」といわれています。太陽化学では、この緑茶特有の作用について研究を進め、L-テアニンがα波増強作用によるリラックス効果に有効であることを確認しています。
テアニンを摂取すると「脳関門」を通過し脳内に達すること、また脳内神経伝達物質の動態にも関与していることが知られています。更に、安静時においてテアニンを摂取するとによりα波の出現量が増えることが立証されています。

テアニン(L-テアニン:γ-エチルアミノ-L-グルタミン酸glutamylethylamide)は、茶に特有に存在する旨味成分で、茶中で最も多く含まれるアミノ酸です。また、高級なお茶や新茶に多く含まれ、緑茶独特の風味の大きく寄与しています。
太陽化学では、このL-テアニンを独自の酵素法で大量製造を可能とし、平成6年より食品添加物として販売しています。
「リラックス・安らぎをコンセプトにした商品企画」ができる素材として飲料メーカーなどに採用されています。他にも当社では、テアニンのPMS(月経前症候群)改善効果、集中力向上作用などを確認しています。