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テアニン、睡眠自体の質を改善
国立精神・神経センター精神保健研究所
老人精神保健研究室室長白川修一郎氏との共同研究

2003年10月10日

太陽化学株式会社(三重県四日市市:社長 山崎長宏)は、お茶に多く含まれるアミノ酸であるテアニンの睡眠改善効果について健常男性ボランティアを対象に、標準化された心理的評価技術と活動量連続記録による睡眠・覚醒状態推定技術を用いて確認しました。この研究は、国立精神・神経センター精神保健研究所老人精神保健研究室室長 白川修一郎氏との共同で行われ、10月11日(土)、日本農芸化学会関東支部2003年度大会(会場:東京農工大学農学部)と10月25日(土)、26日(日)、日本生理人類学会学会第50回大会(会場:千葉大学)で発表します。

昨今、日本人の5人に1人が睡眠に何らかの不満を抱えているといわれており、その原因の一つとしては生活の夜型化による睡眠時間の短縮、夜遅くまで営業する店の増加、深夜テレビ、コンピューターやインターネットの普及などが挙げられます。睡眠障害が原因となっている交通事故などによる経済損失は、年間1兆4000億円強と推定されています。また、睡眠薬にかかる医療コストだけでも最低1825億円が支出されると算出されています。 この試験は、健常男性26名にテアニンを50mg含む錠剤4錠(テアニンとして200mg)を就寝1時間前に水で服用させ、実験期間中の連日の起床時に睡眠や記入時の心身の状態に関する聞き取り調査(22名)及び、計測機器(アクチグラフ)を用いた睡眠と覚醒の判別(10名)を行いました。実験スケジュールは、生活調整3日間、テアニン摂取、プラセボ(偽擬似薬)摂取各6日間のクロスオーバースケジュールです。

結果:
入眠感に対する効果を大学生10例について検討したところ、テアニンの服用で10例中7例がプラセボ服用時に比べより良好な入眠経過であったと評価。
テアニン服用により悪夢や頻回な夢みによる睡眠の妨害が少なく、ぐっすり眠っていて夢みが少なかったと評価する傾向があることを示した。
起床時の疲労回復感因子では、テアニン服用により起床時のリフレッシュ感がより高いと評価を示した。
アクチグラフの連続記録をもとに覚醒と睡眠を判別した結果、テアニンの服用により睡眠効率が有意に改善していた。
    睡眠効率:(睡眠時間/主睡眠期の時間)X100
    主睡眠期:入眠から起床までの時間
    睡眠時間:主睡眠期に出現した睡眠時間の累計
主睡眠期における中途覚醒は、テアニン服用条件で有意に減少し、特に睡眠後半で減少傾向を示していた。


テアニン(L-テアニン:γ-エチルアミノ-L-グルタミン酸glutamylethylamide)は、茶に特有に存在する旨味成分で、茶中で最も多く含まれるアミノ酸です。また、高級なお茶や新茶に多く含まれ、緑茶独特の風味の大きく寄与しています。

昔から「緑茶を飲むとホッとする」といわれています。太陽化学では、この緑茶特有の作用について研究を進め、L-テアニンがα波増強作用によるリラックス効果に有効であることを確認しています。

睡眠に与える要因には生体リズム、心理的状態、睡眠環境など様々なものが挙げられます。その中でも重要なものとして就寝前の状態が指摘されており、就寝前に精神的・心理的に興奮状態にあると入眠が阻害されることから、就寝前にはリラックスした状態であることが望ましいです。
テアニンを摂取すると「脳関門」を通過し脳内に達すること、また脳内神経伝達物質の動態にも関与していることが知られています。更に、脳波を指標とした測定においてα波を増強することが立証されています。
テアニンを摂取するとによりα波の出現量が増えることから、リラックス状態になり円滑な睡眠が得られたと考えます。

太陽化学では、このL-テアニンを独自の発酵法酵素法で大量製造を可能とし、平成6年より食品添加物素材として販売しています。「リラックス・安らぎをコンセプトにした商品企画」ができる素材として飲料メーカーなどに採用されています。他にも当社では、テアニンのPMS(月経前症候群)改善効果、カフェインとの拮抗集中力向上作用などを確認しています。