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研究開発ポリシー

営業1人につき2名の研究員がサポート。
私たちは研究・開発型企業として、顧客企業の皆様のニーズに的確に応えることはもちろん、
新素材の開発を積極的に行い、新たなビジネスオポチュニティ創出のお手伝いをいたします。

笑顔を広げる研究&技術開発

技術で、人を幸せにしたい。

サンアクティブFeを用いた鉄強化米をフィリピンへ。
太陽化学の技術と生産ノウハウを結集した一大プロジェクトで、
アジアに蔓延する鉄欠乏性貧血という問題を解決に導く。

太陽化学の研究開発は、いつも「人」へ向かっています。
自分たちの持っている技術で何ができるか、どう改良すればもっと人を幸せにできるのか。
その想いを形にした実績のひとつに、「フィリピンにおける鉄強化米の開発・供給」があります。

世界20億人が鉄欠乏という現状

多様な食物の摂取が困難な途上国では、気づかぬうちにビタミン・ミネラル類の摂取不足が生じてしまいます。
中でも鉄分は不足する人の割合が高く、世界で約20億人が鉄欠乏性貧血に罹患しているとの報告もあります。
世界中の貧血状況を見ると、特に幼児と妊婦の罹患率が40%以上と非常に高く、子どもや胎児の成長への影響が心配されています。

吸収性に優れ、かつ違和感がない鉄強化米を

鉄欠乏の対策として、欧米や中南米では主食の小麦粉への鉄の強化が行われています。しかしアジアでは、主食である米の鉄強化は「鉄の風味を感じる」「米が痛んだような色になる」「米を研ぐ際に鉄が流出する」などの問題点があり、普及が遅れていました。

長年、途上国の栄養問題に取り組んできた国際生命科学研究機構(ILSI Japan)は、食品加工技術や機能性食品開発にて実績を持つ太陽化学と協力し、食べておいしく、見た目も普通の米と変わらず、鉄の吸収性にも優れた鉄強化米の開発に着手しました。

太陽化学の技術力とノウハウが生きる

太陽化学には、NDS(ニュートリション・デリバリー・システム)から生まれたサンアクティブFeという鉄補給製剤があります。
サンアクティブFeは、吸収性がよく、鉄独特の風味が少なく、色も白いという特徴があり、鉄強化米に利用する鉄剤として最適な条件を揃えていました。
米への鉄強化は、普通の米に鉄をコーティングする方法と、鉄剤と米の粉を混ぜて米の形に固めた擬似米を混合する方法があります。しかし米に鉄剤をコーティングするやり方では、米を研ぐときに鉄剤が流れ出てしまうため、擬似米を作る方法が採用されました。

開発期間に3年の月日をついやして完成したサンアクティブFe添加の鉄強化米は、普通の米に混ぜて炊いても味や見た目に違和感がなく、これまでの鉄強化米の問題点をすべてクリア。フィリピンの学童を対象とした貧血改善試験においても、ヘモロビン値の有意な上昇が見られ、優れた貧血改善効果が認められました。
フィリピンのオリオン行政区で約52,000人を対象に行われた大規模なマーケットトライアルでも「風味等においても通常の米と何の遜色もない」と高い評価を受けました。

人々の健康を願う熱い想いは、“研究開発”のその先へ

しかし優れた鉄強化米を完成させたからといって、即、途上国の人々の貧血改善につながるわけではありません。
この鉄強化米の品質と安全性を保ちながら製造し、かつ一般の人々が日常的に食べられるほど安価で安定した供給を実現しなければ、本当の意味で貧血問題を解決したということにはならないのです。

そこで太陽化学は、現地生産体制を確立するために、フィリピンの精米業者と提携して鉄配合人工米の実証機設備を設置。品質管理方法や製造標準書、製造手順書など品質管理システムを構築し、現地スタッフが確実に実行できるよう指導を行いました。
作業衣が不足していれば日本から作業衣を提供するなど、その支援は細部にもわたりました。

もっと、できることがあるはず。

現在、フィリピン政府は自国生産の鉄強化米の普及に取り組んでおり、太陽化学が提供した技術の成果が花開こうとしています。太陽化学のこうした研究開発の姿勢は、企業理念「私たちは、世界の人々の健康と豊かな生活文化に貢献します。」の実践であるといえます。
私たちの技術は、もっと多くの人を幸せにすることができる。太陽化学はこう確信して、新たな価値の創造へ挑みます。

鉄強化米 取り組みの成果
オリオン市小学校校庭で盛大な式典が行われました。
バタアン州知事、州選出代議士、オリオン市長、フィリピン食糧庁食品開発責任者、ILSI Japan CHP 戸上代表、当社ジュネジャ副社長(Vitachem代理出席)ら300名以上の出席があり、オリオン市長から強化米に対する全面的なコミットメントを頂きました。
また、式典後の試食会でも「風味等においても通常の米と何の遜色も無い」との高い評価を受けました。