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九州の美味しい“さつまいも”。~畑から食卓まで~

九州の美味しい“さつまいも”。~畑から食卓まで~

“さつまいも”と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?「繊維がたっぷり」「甘くて美味しい」「芋焼酎、干しいも、芋ケンピ」等々・・・色々と思い浮かぶのではないでしょうか。
さつまいもは熱帯アメリカ原産で、紀元前から食べられている野菜です。日本への渡来には諸説あるようですが、400年ほど前に中国の福建省あたりから九州の鹿児島や長崎に入り、本州へ広まったとされています。
さつまいもは痩せた土地でも継続的な栽培が可能で、環境に易しいということの他に、食物繊維・カリウム・ビタミンを豊富に含み、GI値(55)が低い※という特徴を持っています(※玄米、オートミールと同程度)。美味しくて豊富な栄養分を含むということもあり、近年はさつまいもそのままを食する他にも、パンやシリアル、栄養バランスバーなど色々な食品に使用されています。

このように環境意識、健康志向が高まる現代に適した野菜であるさつまいもは、今後ますます可能性の蔓(つる)を伸ばしていくことが期待されます。“さつまいも”は様々な形で皆様の食卓にのぼるであろうと考えられますが、その畑から食卓まで、どのような道のりを歩むのでしょうか。今回は、特に今後増えるであろう「さつまいも加工品」にスポットを当ててご紹介しましょう。

さつまいもの栽培と加工

学生の頃、課外授業の秋のイベントとしてさつまいも収穫を経験した方も多いでしょう。このように、日本のさつまいもの旬は「秋」です。スーパーなどでは8月下旬頃からぽつぽつ見かけられるようになり、10月にピークを迎え12月頃まで収穫されます。
ところで、菓子パンなどでは、青果ではなくさつまいもの「蜜漬け」や「ペースト」などを利用していることが多く、特に、大量生産を行う上ではより効率的な生産のために加工品を活用しています。青果のさつまいもは、ひとつひとつ形も違いますし、ひげ根がたくさんついていることもありますが、既に「ダイス状」になったものや「ペースト状」に加工されたものはとても利用しやすくなっています。青果のさつまいもは夏の時期には入手困難ですが、加工済のものは夏でも入手可能で、さつまいもを使用した加工品の需要が始まる8月末頃から利用出来るのも便利なポイントです。
ただ、やはり農作物が原料ですので、「原料さつまいもが不作」となると、加工品も量が限られてきます。さつまいも加工品は「収穫⇒選別・保管⇒加工⇒製品」というステップを踏みますが、加工に使用されるさつまいもの収穫期は一般的に8月~12月であり、その収穫したさつまいもが10月頃から翌年のクロップまでに供給可能なさつまいも加工品となります。

さつまいもの品種 ~「宮崎紅」はご存知ですか?~

なると金時、安納いも、紅はるか・・・さつまいもを選ぶとき、ブランド名で選ぶこともあるかと思います。それぞれ、糖度や食感に特徴がありますよね。菓子やパンに使用されるさつまいもも、このようなブランド名を打ち出したものが増えてきていますが、太陽化学でも「宮崎紅」と「高系14号」というブランドのさつまいも加工品を取り扱っています。

★宮崎紅★
皮は鮮やかな紅色、肉質はクリーム色で見た目も美しく、適度な甘さで美味しいさつまいもです。宮崎県経済農業協同組合連合会(JA宮崎経済連)のオリジナルブランドであり、宮崎県内でしか生産されていません。大阪など、関西の青果売り場でもよく見られ、紅あずまや安納いもが「ねっとり」「しっとり」な食感なのに対し、宮崎紅は「ほっくり」「ほくほく」の食感と評されます。

★高系14号★
「東のベニアズマ、西の高系14号」と言われ、西日本を代表する人気の品種です。「高系14号」はサツマイモ界のロングセラー品種で、これまでに様々なブランド品種を生み出しており、「なると金時」「宮崎紅」も高系14号からの選抜種です。適度な風味と形残りが良いことが特徴です。

太陽化学のさつまいも加工技術と製品

さて、さつまいもの加工についてご紹介してまいりましたが、太陽化学のさつまいも加工技術とその技術を用いて生まれた製品についてもご紹介しましょう。太陽化学はさつまいもの工業製品化のパイオニアとして、原料管理へ徹底的にこだわり、使用するさつまいもも国内産原料100%としています。独自の加工技術でさつまいものおいしさを最大限に引き出し、30年前より高品質の加工品をお届けしております。

太陽化学のさつまいも加工技術と製品

加糖ダイス商品(使用品種:宮崎紅、高系14号)

加糖ダイス商品(使用品種:宮崎紅、高系14号)

7mm、10mmサイズにカット後、加熱、糖漬けした商品です。 形残りが良く、トッピングだけではなく、生地への練りこみにもご使用いただけます。そのまま食べて頂いても非常に美味しいです。

ペースト商品(使用品種:宮崎紅、高系14号)

ペースト商品(使用品種:宮崎紅、高系14号)

「蒸しいも」のペーストと「焼いも」のペーストのそれぞれ無糖品と10%加糖品をご用意しております。裏ごし不要で、練りこみやフィリング原料などにご使用いただけます。
生地への練りこみはもちろん、スープや嚥下困難食としての使用にも適しています

  • 蒸しいもペースト
    さつまいもを蒸した後、裏漉し、ペースト状にした商品です。
  • 焼いもペースト
    さつまいもを丸ごと焼いた後、皮剥き、裏漉し、ペースト状にした商品です。

ホクホクとした食感で、アイス、スープのトッピングなど、様々な商品にご使用いただけることと思います。

さつまいもが畑から食卓に届くまで、ご存知でしたでしょうか?「焼きいも」のようなシンプルな形から、さつまいもが入った菓子パンなど、様々なさつまいもの形がある中で、ほんの一部だけではありますが、ご紹介できたのではないかと思います。太陽化学のさつまいも製品もご紹介させて頂きましたが、こんなさつまいもの製品を開発したい、もっとおいしく改良したいなど、ご要望がございましたら太陽化学にご相談ください。太陽化学が担っております「さつまいも加工品」の製造・販売についても興味をお持ち頂けると幸いです。

(2017年11月)

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