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健康を作る素材のチカラ

Vol.14 機能性素材を効率よく体に届ける眼の健康維持で注目の“ルテイン”の吸収性向上

高齢化が進み健康志向が高まる中、健康食品やサプリメントの需要が高まる一方、競合品との競争も激化しており、メーカーにとってはどのように商品を差別化していくか、大きな課題となっています。単に健康によい素材を配合するだけでなく、飲みやすい形態や続けやすい味に商品を設計することも大きなポイントとなります。
そのような中、差別化の方法のひとつに、配合する素材の吸収性を高めることが注目されています。体内に吸収される量を高めることで、素材の健康機能をより効果的に体に届けることができることが出来ると考えられます。

当社は、これまで培ってきた食品加工技術を応用し、さまざまな栄養成分、機能性成分の安定性、呈味性、安全性、吸収性を改善する技術「ニュートリションデリバリーシステム(NDS)」を展開しております。この度、このNDS技術を用いて作られた水溶性製剤化ルテイン(以下、NDS化ルテイン)である「サンアクティブLT」において、ラットおよびヒトでの試験にてルテインの生体利用率が向上することが示唆される結果が得られました。この研究は、東北大学との共同研究で確認したもので、3月26日(木)~29日(日)に行われました日本農芸化学会2015年度大会(岡山大会)で発表いたしました。

研究概要

【背景および目的】

ルテインは、緑黄色野菜に多く含まれるといわれるカロテノイドの一種で、ヒトの体内では目の網膜や黄斑部に局部的に存在しています。黄斑部のルテイン/ゼアキサンチンが少なくなると黄斑変性症のリスクが高まることが報告されており、加齢黄斑変性のリスク低減にはルテインの摂取が重要視されています。
加齢黄斑変性については、詳しくはこちらをご参照ください。

ところが、ルテインなどのカロテノイドは、吸収効率が他の脂溶性食品成分に比べて低いことが知られています。カロテノイドは非常に疎水性が高く、また体温に近い温度では固体であるという特徴から、摂取しても胃や腸内での分散性が低いため、多くは吸収されずに排出されてしまうためだと考えられています。そこで、NDS化ルテインである「サンアクティブLT」を用いてラットおよびヒトにて試験を行い、その血中移行への影響を検証しました。

①ラットによる投与試験

【試験方法】

ラットに、NDS化ルテイン「サンアクティブLT」およびルテイン油懸濁液を、それぞれルテインとして15mg/kgBW単回投与し、投与後24時間までの血中ルテイン濃度を測定しました。

【結果】

投与後24時間の血中ルテイン濃度を比較したところ、ルテイン油懸濁液を投与した群と比較し、「サンアクティブLT」を投与した群では有意に血中ルテイン濃度が高いことがわかりました。


②ヒトによる摂取試験

【試験方法】

健康な日本人男性8名(31歳~54歳)を対象に、「サンアクティブLT」またはルテイン油懸濁液を含むカプセルを、それぞれルテインとして1日1回6mg、8日間摂取していただき、血中のルテイン濃度を測定しました。試験は、ダブルブラインドクロスオーバー試験で行いました。

【結果】

摂取期間(8日間)の血中ルテイン濃度を測定したところ、ルテイン油懸濁液を摂取した場合より「サンアクティブLT」を摂取した場合の方が、有意に高いことがわかりました。その差は約2倍となりました。また、「サンアクティブLT」を摂取した場合、摂取1日目におけるルテイン血中濃度の上昇速度がルテイン油懸濁液摂取の場合より速いこともわかりました。



【考察および今後の展望】

本研究により、NDS化したルテイン「サンアクティブLT」は、ルテイン油懸濁液と比較し、より速く、より効率よく吸収されることが確認されました。このことより、摂取したルテインを体内でより効率よく利用することができると期待されます。


学会発表概要

【大会名】日本農芸化学会 2015年度大会
【会期】2015年3月26日(木)~29日(日)
【発表演題】「水溶性製剤化によるルテインの血中移行に及ぼす影響」
【発表者】太陽化学株式会社 小林純也 他、東北大学大学院農学研究科 仲川清隆、宮澤陽夫

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