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健康を作る素材のチカラ

Vol.26 血管の健康とアムラ

血管の健康とアムラ

次世代スーパーフルーツとして健康機能が期待されているアムラ。アーユルヴェーダ発祥の地、インドでは、古くから健康によい果実として日常的に食されていて、美容と健康に関する様々な機能があることが知られており、研究も進んでいます。そのひとつである、血管の健康に関わる機能を紹介いたします。

日本人の死因の約4分の1を占める心疾患と脳血管疾患。いずれも血管の健康に関わる疾患であり、予防のために血管を健康に保つことが求められます。そのためには、食生活の改善、特に脂肪の多い食事を控えることが大切といわれます。

中性脂肪やコレステロールなど血中の脂質が多すぎる状態になると、血管内で血小板が凝集しやすく、血液凝固能が活性化してしまい、血栓ができやすい状態となります。また、炎症を起こしやすい状態になるため、血管の内側の細胞である血管内皮細胞に障害を起こし、血管壁にも炎症を引き起こすため動脈硬化につながると考えられています。

アムラ抽出物の抗炎症効果(in vivo,

体内で炎症が生じると、サイトカインとよばれる物質が分泌されます。炎症負荷を与えたラットにアムラ抽出物を食べさせ、24時間までの血中サイトカイン濃度を測定しました(図参照)。

サイトカインのひとつであるTNF-αは、中性脂肪を分解する酵素の活性を抑制する作用も持っています。また、IL-6は主に血管内皮細胞から分泌されるサイトカインのひとつで、炎症を誘導する作用があります。アムラ抽出物を食べさせた群では、投与後4時間と8時間で有意にこれらのサイトカインが抑えられていることがわかりました。


アムラ抽出物の血小板凝集抑制および血液凝固抑制効果(in vitro

ヒトの血液(全血)にアムラ抽出物を添加し、血小板の凝集性および血液が凝固するまでの時間を確認しました。血小板凝集性の確認には3種類の凝集惹起剤を用い、いずれもアムラ抽出物を添加した場合には血小板の凝集が抑えられていることがわかりました。また、血液が凝固するまでの時間は、内因凝集性をみるAPTT、外因凝集性をみるPTのいずれも凝固までの時間が長くなり、血液の凝固が抑制されていることがわかりました。



これらの結果は、いずれもヒトが摂取した試験ではありませんが、インドにて古来よりアムラの果実が健康によいとされている理由のひとつかもしれません。

(日本農芸化学会 2006年度大会にて発表)

TNF-α(TNF:Tumor Necrosis Factor)
・・・腫瘍細胞を壊死させる作用のあるサイトカインのひとつ。

IL-6(IL:Interleukin)
・・・炎症を誘導するサイトカインのひとつ。

APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間:Activated Partial Thromboplastin Time)
・・・止血機能のスクリーニングの検査のひとつ。内因性凝固因子の機能が確認できる。

PT(プロトロンビン時間:Prothrombin Time)
・・・止血機能のスクリーニングの検査のひとつ。外因性凝固因子の機能が確認できる。

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