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健康を作る素材のチカラ

Vol.27 脂肪をためない!アムラのひみつ

需要の高いメタボ対策・ダイエット素材

「メタボ」という言葉もすっかり定着し、多くの人が、内臓脂肪の蓄積が生活習慣病のリスクを高めることを知っていることと思います。ところが、メタボおよびメタボ予備軍の割合は、およそ男性は2人に1人、女性は5人に1人と、ここ数年でもあまり減少していません。ダイエット関連の需要も依然高く、さまざまな素材の研究も進んでいます。

脂肪をためない!アムラのひみつ

「アムラ」は次世代スーパーフルーツとして健康機能が期待されている果実のひとつです。アーユルヴェーダ発祥の地、インドでは、古くから健康によい果実として日常的に食されており、美容と健康に関する様々な機能があることが知られています。(バックナンバー:Vol.25 美容・アンチエイジング×アムラ)そのひとつに、脂肪蓄積抑制作用があります。

高脂肪食における体重増加・脂肪蓄積抑制

7週齢Wistar系雄ラットを用いて、通常食、高脂肪食、高脂肪食+アムラ果実水抽出物(アムラエキス)の3群に分けて1ヶ月飼育し、体重および内臓肪組織重量を測定しました。その結果、群間での体重あたりの摂取カロリーに差異はなかったにも関わらず、有意な差はなかったものの高脂肪食群では通常群と比べて体重の増加がみられたのに対し、高脂肪食とともにアムラエキスを摂取させた群では体重の増加が見られませんでした。さらに、内臓脂肪組織重量は、高脂肪食群で増加しましたがアムラエキス摂取群では有意に増加が抑えられました。


脂肪細胞中の中性脂肪蓄積抑制および脂肪細胞分化抑制

体に蓄えられる脂肪は、脂肪細胞の中で中性脂肪として油滴状態で存在しています。体についている脂肪を減らしたい場合、脂肪細胞の数を減らすか、脂肪細胞中の油滴を小さくするかのどちらかになります。
そこで、アムラが脂肪の蓄積抑制にどのような作用をしているのか、3T3-L1細胞を用いて、前駆細胞から成熟細胞へ分化する際の中性脂肪の量と脂肪細胞分化に関する酵素(GPDH)の活性に対するアムラエキスの影響を調べました。


3T3-L1細胞
脂肪細胞へ分化誘導されることで細胞内に脂肪滴を蓄積することから、脂質代謝の細胞モデル系として脂質代謝研究などに広く用いられる細胞のひとつ。
GPDH(Glycerol-3-phosphate dehydrogenase)
グリセロール-3-リン酸脱水素酵素。脂肪細胞の脂肪合成活性示す酵素で、脂肪細胞の分化と脂肪の蓄積を評価できる。

その結果、成熟細胞への分化後の3T3-L1細胞中に存在する中性脂肪の量は、アムラエキス添加量に応じて減少し、20μg/ml以上添加したとき有意に減少しました。中性脂肪のみを染色して観察してみると、油滴の量が減っていることもわかります。また、GPDH活性についても、20μg/ml以上添加したとき有意に減少しました。


以上の結果から、アムラ果実水抽出物には成熟脂肪細胞への分化抑制効果及び体脂肪蓄積抑制効果があることが示唆されました。この他にも、アムラ果実水抽出物には血中の抗炎症効果や血液凝固抑制効果も報告されており、単なる脂肪蓄積抑制だけではなく、生活習慣病の予防も兼ねたダイエット素材として期待されます。

(日本栄養食糧学会2007にて発表)


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