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マグネシウムのおはなし マグネシウムのおはなし

マグネシウムとは 「摂取基準と食品表示について」

マグネシウムの摂取基準量と充足率

 体内で重要な役割を担っているマグネシウムですが、どれだけの量を摂取する必要があるのでしょうか。厚生労働省により公表された『日本人の食事摂取基準2020年版』において、マグネシウムの推奨量が定められています (表1) 。
 また、厚生労働省が行った国民健康・栄養調査で、日本人が1日にどれだけのマグネシウムを摂取しているかが調べられています。
 これらの結果からマグネシウムの充足率を求めると図1の通りとなります。これをみると、成人のほとんどがマグネシウムの摂取量が十分でないことが分かります。

表1. マグネシウムの推奨量

  男性(mg/日) 女性(mg/日)
推奨量 目安量 耐容上限量 推奨量 目安量 耐容上限量
0~5(月) 20 - 20 -
6~11(月) 60 - 60 -
1~2(歳) 70 - - 70 - -
3~5(歳) 100 - - 100 - -
6~7(歳) 130 - - 130 - -
8~9(歳) 170 - - 160 - -
10~11(歳) 210 - - 220 - -
12~14(歳) 290 - - 290 - -
15~17(歳) 360 - - 310 - -
18~29(歳) 340 - - 270 - -
30~49(歳) 370 - - 290 - -
50~64(歳) 370 - - 290 - -
65~74(歳) 350 - - 280 - -
75以上(歳) 320 - - 260 - -
妊婦(付加量) +40 -
授乳婦(付加量) +0 -

『日本人の食事摂取基準2020年版』より抜粋。
耐容上限量に関しては、通常の食品から摂取する場合は設定されていない。通常の食品以外から摂取する場合の耐容上限量は成人で350 mg/日、小児では5 mg/kg/日と設定されている。

図1. マグネシウムの充足率

図1. マグネシウムの充足率

充足率は、各世代のマグネシウム摂取量がマグネシウムの推奨量の加重平均に占める割合を求めた。なおマグネシウムの推奨量のデータは『日本人の食事摂取基準2020年版』より、マグネシウムの摂取量のデータは『令和元年 国民健康・栄養調査』より引用した。

マグネシウムの強調表示

食品に健康や栄養に関する表示を行う場合の制度が、消費者庁により定められています。

【栄養成分表示】
消費者に販売される加工食品および添加物については、必ず栄養成分表示を行う必要があります。食品に栄養成分表示を行う場合、必ず次の5項目を表示しなくてはなりません。

・熱量
・たんぱく質
・脂質
・炭水化物 (代わりに糖質と食物繊維が表示されることもあります)
・ナトリウム

販売される状態における可食部分の100 ml当たり、1包装当たり、1食分 (100g) 当たりなど、食品単位当たりで成分を表示する必要があります。

【栄養強調表示】
食品中のある栄養成分について「高」「含有」または「無」「低」などの表示を行うためには、栄養成分の量が消費者庁の定める基準を満たしている必要があります。
マグネシウムの場合、その基準は表2の通りです。

表2. マグネシウムの栄養強調表示を行う基準

栄養成分 高い旨[高、多、豊等]の表示 含む旨[源、供給、含有、入り、使
用、添加等]の表示
強化された
旨の表示
100g(100ml)
あたり
100kcal
あたり
100g(100ml)
あたり
100kcal
あたり
100g(100ml)
あたり
マグネシウム 96mg
(48mg)
32mg 48mg
(24mg)
16mg 32mg
(32mg)

※比較対象品に対する、栄養成分の量の増加量が基準値以上であること

【栄養機能食品】
栄養機能食品とは、栄養成分 (ビタミン・ミネラル) の補給や補完のために利用される食品であり、補給する栄養成分の機能を表示しているものを指します。
食品を栄養機能食品として販売するためには、食品の1日当たりの摂取目安量に含まれる当該栄養成分の量が定められた上・下限値の範囲内であるほか、栄養機能表示だけでなく注意喚起表示等が行われていなくてはいけません。

マグネシウムに関しては、下記のような栄養機能表示が認められています。

表3. マグネシウムの栄養機能表示

1日当たり摂取目安量に
含まれる栄養成分量
栄養機能表示 注意喚起表示
下限値 上限値
96mg 300mg マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。
マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー生産を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。多量に摂取すると軟便(下痢)になることがあります。一日の摂取目安量を守ってください。乳幼児、小児は本品の摂取を避けてください。

〈参考文献・データ〉
厚生労働省 日本人の食事摂取基準 2020年版
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
厚生労働省 国民健康・栄養調査 (令和元年)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html
消費者庁 食品表示企画
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/

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