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高吸収、易水溶性フラボノイド製剤シリーズ

難溶性フラボノイド

 フラボノイドはポリフェノールの一種であり、植物の生長、発達、防御、感染及び傷害とも大きく関わり、植物が生きていく為の機能・役割 (紫外線吸収、抗微生物、虫害抵抗性等)を果たしていることが知られています。
 一方、その大部分は、配糖体(単糖類や二糖類が結合)として存在しています。特に、難溶性フラボノイドであるルチン(ケルセチン配糖体)やヘスペリジン(ヘスペレチン配糖体)は、野菜(タマネギ、ブロッコリー)、果物(レモン、みかん、イチゴ、リンゴ)、茶類(紅茶、緑茶)等に含有されており、ラジカル補足効果、キレート効果、及び活性酸素分解等の抗酸化能をもつことが知られています。
 またルチンやヘスペリジンを摂取することで体脂肪減、中性脂肪減、血流改善、抗炎症効果、体内抗酸化、抗動脈硬化、抗癌、及び抗アレルギー等、数多くの生理活性をもつことが報告されています。先述の作用は生体成分(脂質、タンパク、糖等)の酸化抑制、活性酸素の低減等によるものと考えられています。しかしこれらのフラボノイドは水への溶解性が低く、かつ体内吸収率が極めて低いことから添加量が多くなるため、幅広い食品への展開には制限があります。

フラボノイド-シクロデキストリン包接化合物の開発

 ルチンやヘスペリジンなどの難溶性フラボノイドの水への溶解性が悪く、また吸収も低いという課題を解決する為、難溶性フラボノイドとシクロデキストリンの混合物を酵素処理することで、フラボノイド-シクロデキストリン包摂化合物を効率よく形成できる製法を確立し、該技術の特許を取得しました。本技術の活用によりフラボノイドモノグルコシド包接化合物の量産化に成功し、製品化されております。

図1フラボノイド-シクロデキストン包接化合物の製造方法

図1フラボノイド-シクロデキストン包接化合物の製造方法

【物質名】
イソクエルシトリン(IQC)包接化合物
ヘスペレチン-7-グルコシド(HPTG)包接化合物
【特徴】
1.粉末品 2.体内高吸収性 3.高溶解性
【登録特許】
日本、米国、欧州、カナダ、オーストラリア、インド、タイ、ベトナム、韓国等で特許登録
特許 6421280 号, 特許 6539773 号, 特許 6925381 号, US.10519182,US.10676496, US. 11446319, EP.3453766, CA.3052025, CA. 3100296, AU.2018425646, IN. 390929, TH 93318, VN 29010, KR.102194884, MX. 386088

<参考文献>
フラボノイドの医学, 講談社サイエンティフィク (1998)
薬理と治療, 48(10), 1745-1753 (2020)

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