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身の回りに潜む感染症。あなたはどう戦いますか?

少子高齢化、医療技術の発展、社会保障に対する将来的な不安・・・日本の医療を取り巻く環境は、常に変化を続けています。
「元気で健康的な毎日を送りたい」。
それはどのような環境であっても、年齢にも国にもよらず、すべての人が願うこと。健康であり続けるための考え方の一つとして、「予防医学」があげられます。今回はその中でも、感染症への対策に注目しました。感染症は特に新興国では命に関わる問題になりやすく、厚生労働省が未来を視野に入れた保健医療のビジョンを検討した提言書である保健医療2035(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/hokeniryou2035/future/)においても、グローバル・ヘルスの課題として、感染症などの健康危機への対応が掲げられています。世界の人々の健康とよりよい未来のために、感染症対策は必須であると言えるでしょう。

そもそも、感染症とは?

私たちの身の回りには、ウイルス、細菌、寄生虫、真菌といったような様々な微生物が存在しています。これら微生物が病原体として人の体内に侵入し、それによって引き起こされる病気を総称して「感染症」と言います。
感染症は非常に多くの病気を含む概念であり、身近な病気では

  • 主にウイルスによるもの:風邪、帯状疱疹、インフルエンザ、風疹、デング熱、エボラ出血熱
  • 主に細菌によるもの:肺炎、破傷風、結核、コレラ、ペスト

などがあげられます。

感染症には、人から人のみならず、蚊などの昆虫や動物を媒介して感染するものも含まれます。感染してもほとんど症状が出ないままに終わる場合もあれば、重症化し、死に至る場合もあるため、適切な予防を心がけることが重要です。

身体の免疫は腸の健康から 発酵性食物繊維のチカラ

私たちを病気や感染から守る生来の機能である免疫を高めることは、感染症の予防につながります。「腸管免疫」という言葉があるように、腸管にも免疫機能は存在しており、体内の半分以上もの免疫細胞を有しています。これらからなる免疫システムは、生体因子だけではなく、食事由来の成分や腸内環境の影響を受けることが明らかになってきています。
腸内環境の改善には、大腸上皮細胞の重要なエネルギー源である酪酸がカギになります。酪酸は経口摂取が困難であるため、腸内細菌による酪酸の産生につながる発酵性食物繊維の摂取が有効です。発酵性の高いグアーガム分解物(PHGG)は、他の食物繊維やオリゴ糖に比べて特に酪酸産生量が高く、腸上皮細胞の増殖を促進させることがわかっています。

また、PHGGは水溶性食物繊維の一種でもあります。水溶性食物繊維は、セルロースなどの不溶性食物繊維と比較して免疫賦活効果があるとの報告もあり、PHGGの摂取が腸から身体全体の健康にまで作用する、有能な素材であることが報告されています。

緑茶で病原菌から身体を守る!

感染症のひとつである風邪などの予防には、うがい手洗いが推奨されています。うがいはただの水でやっても効果があると言われていますが、「緑茶うがい」も古くから知られています。
ウイルスにはスパイクと呼ばれる突起状の構造があり、このスパイクをつなぎとして体内で細胞に結合します。緑茶に含まれるカテキンは、ウイルスのスパイクに付着し、その細胞への結合を阻害することで、感染を予防することができます。

風邪・インフルエンザへの影響を検証したヒト試験においても、カテキンとL-テアニン組成物を摂取することで予防および症状の緩和に効果があることが確認されています。

免疫力を保つには、睡眠やストレスのケアも大切です

睡眠不足や過度のストレスは、免疫力の低下をはじめ、身体に対して様々な悪影響をもたらしてしまいます。健康的な生活の土台ともいえる良い睡眠をとること、そしてストレスをためないことは、感染症対策としても大切な要素なのです。
緑茶に含まれる旨味成分であるL-テアニンは、睡眠の改質やストレスケアに関連する機能があることが報告されており、これらに関連した機能性表示食品も届出が受理されています。主観的な評価以外に、脳波からもL-テアニン摂取によりα波が優位になることが示されており、私たちの生活の癒しに寄与しうる素材であることが示唆されています。

緑茶を飲んだ時に「ほっ」とするような、落ち着く感覚を覚えたことのある人も多いはず。その感覚には、テアニンの働きが関わっています。ストレスと睡眠のマネジメントが健康にとって重要なこと、わかってはいても生活習慣はなかなか改善できないこともあります。そんなときには、テアニンの力を借りて、生活習慣を改善できないストレスも含めて「ほっ」と一息、癒されながら免疫力を保っていきましょう。

感染症を恐れ過ぎず、健康な身体へ

昨今では「抗菌ブーム」という言葉があるように、すべてが無菌であるべきかの如く、ばい菌の存在しない環境を作ろうという意識の高まりが見られます。しかし、抗菌に邁進するあまり菌に触れない環境で暮らしていると、自然な抵抗力である免疫機能が衰えてしまい、逆に疾病に対して脆弱な身体になってしまいかねない、とも言われています。
やりすぎない感染症対策で、身体を守る。その一手として、機能性素材を用いた対策も考えてみてはいかがでしょうか。

(2019年8月)

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